西原動物病院(https://sites.google.com/site/niahhp/)副院長の藤田淳です。東京大学、日本小動物医療センターなどでも手術に参加、執刀しています。手術を通して、体の仕組みを考えることがあります。専門的な用語も含みますが、「身体」や「病気」について、関心を深めていただけたら幸いです。ご質問、ご意見は直接藤田淳もしくは病院まで直接お願いします(ブログのコメントへは返信できないことがあります)。 *手術中の写真などを含みますので、特に医療関係者ではない方は、気分を害される場合があります。ご了解いただける方のみ閲覧下さい。
2014/10/18
2014/10/06
ダ・ビンチ
ダビンチDa Vinciというロボットをご存知だろうか。情熱大陸にも登場した手術ロボットである。
もちろん操作するのは人間であり、自動的に手術を行うことは無い。執刀医は直接からだに触れることなく、機会に頭と手足を突っ込んで映像を見ながらメスや糸をあやつる。すると患者のからだに差し込まれた3〜4本のロボットアームが執刀医の意のままに動き、細かい手術を行う。まるで執刀医が小人になって狭いからだの中に入り込んだかのような距離で病変と対峙する。
まだ触れたことも無い(ちらっと見たことはある)が、外科医にとってはある究極的な到達点であると感じた。機器の精度やアームの数、内視鏡同様の術前計画や経験が成否を分けるとはいえ、通常の手術では見ることのできない視野で、内視鏡外科では感じにくい刃先の感触をしっかり感じながら病変に向えることは、外科医にとって非常に大きなアドバンテージとなる。
これまで肉眼手術中に感じた、見えない動かせないことへのもどかしさ、内視鏡アームでできてしまう病変への遠い距離感。これらを払拭できる。
動物用にアームが小型化し検討が重ねられ、十分な練習を積めたら、これまで苦闘してきた巨大胸腺腫なんかに極めて有力なんだと思う。
お値段が下がらないとなあ・・・2億4800万円だそうな。桁が2つは違うよ。
もちろん操作するのは人間であり、自動的に手術を行うことは無い。執刀医は直接からだに触れることなく、機会に頭と手足を突っ込んで映像を見ながらメスや糸をあやつる。すると患者のからだに差し込まれた3〜4本のロボットアームが執刀医の意のままに動き、細かい手術を行う。まるで執刀医が小人になって狭いからだの中に入り込んだかのような距離で病変と対峙する。
まだ触れたことも無い(ちらっと見たことはある)が、外科医にとってはある究極的な到達点であると感じた。機器の精度やアームの数、内視鏡同様の術前計画や経験が成否を分けるとはいえ、通常の手術では見ることのできない視野で、内視鏡外科では感じにくい刃先の感触をしっかり感じながら病変に向えることは、外科医にとって非常に大きなアドバンテージとなる。
これまで肉眼手術中に感じた、見えない動かせないことへのもどかしさ、内視鏡アームでできてしまう病変への遠い距離感。これらを払拭できる。
動物用にアームが小型化し検討が重ねられ、十分な練習を積めたら、これまで苦闘してきた巨大胸腺腫なんかに極めて有力なんだと思う。
お値段が下がらないとなあ・・・2億4800万円だそうな。桁が2つは違うよ。
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