急性不全片麻痺の猫ちゃん(雑種、避妊メス、11歳)
意識:正常
けいれん:なし
骨折脱臼、外傷なし
顔面脳神経:異常なし
姿勢歩様:左前後肢虚弱
CP:左全後肢(-)
反射:左前肢LMNs, 左後肢UMNs
頚部痛、背部痛なし
→C5-T2、脊髄病変疑い
心拍数180、雑音なし
虚弱肢の冷感なし
→動脈血栓症否定
急性発症、片側性、非進行性、脊髄病変としては、交通事故、椎間板ヘルニアなどの外傷と、血栓症などによる脊髄梗塞が挙げられる。
この子は状況も含め、梗塞と判断した。
次の日(動画撮影日)は、後肢の姿勢反応に改善が見られた。
8才の猫。環軸亜脱臼の手術を大学病院で受け亡くしました。藤田先生に早くお会いしたかったです。
返信削除祥子さん、
返信削除コメントありがとうございます。
環軸亜脱臼は小型の若い犬ちゃんには比較的多い難病です。手術が難しく、1割程度は命の危険があるだろうとご説明せざるを得ません。しかも猫ちゃんのケースは大変珍しく、僕自身は執刀経験がありません。難病と向き合った子のご冥福をお祈りします。
御返事ありがとうございます。後頭骨と環椎の癒合からの脱臼でした。6年間、小脳形成不全で進行しないだろうということでした。保護した時に確定診断を受けるべきだったと思っています。水頭症を疑い検査センターでMRI を撮りましたが環軸の不安定を診断して頂けませんでした。読影も経験が大切なのでしょう。知恵遅れなのではないかなと言われた事を疑問に思っています。御返事ほんとうにありがとうございました。
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