フィラリア症とは、血液内とくに心臓や肺の血管の中に寄生する寄生虫の感染症です。犬では広く認知されている病気ですが、猫では症状が出にくいとされてきたために、関心が低い病気です。
しかし最近の国内調査で、予防していない場合には1割程度の子が感染し発症する危険性が指摘されました。これはアメリカでの調査と同様でした。これを受けて、当院でもフィラリア症を疑われる場合には、レントゲン検査、超音波検査、血液検査を行います。しかし診断も治療も困難であるため、可能であればわんちゃん同様に予防していくことが重要です。5月から11月にかけて、月1回の予防薬投与をお勧めします。錠剤を飲ませられない猫ちゃんにはレボリューションという皮膚滴下型の予防薬もあります。同様に月1回です。
また、呼吸困難や心臓発作だけでなく、気持ち悪いのかときどき吐くという猫ちゃんもいるようです。気になる症状がある場合にはご相談ください。
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