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CT 3DMPR(MIP)でみた腫瘤 |
別疾患の検査で行われたCTで初期の肺がんを疑う所見が見つかった。深部腫瘤で小型であり経皮的生検は安全ではない。しかしこの大きさで肺葉切除すべきなのか。CTを読み込むため、3DMPR像で血管との位置関係を確認。さらにMIP処理を行い、スライスを重ねると腫瘤は後葉のへん縁であり、肺葉部分切除で摘出可能と判断できた。
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CT通りの場所に見つかった |
開胸すると、CTでの予想通り、肺後葉に小腫瘤が顔を出した。肺がんだとしても部分切除で完全切除が可能である。
肺葉部分切除は、自動縫合器で行うべきである。空気も漏れない確実な縫合が瞬間的にできる。手動では数倍の時間と労力を要する。
肺葉切除であれば、右肺後葉という大きな葉を切除することになる上、右後葉のやや複雑な静脈系を相手にしなければならない。部分切除で切断することで、安全な切除が可能となり、2/3以上の正常な肺後葉を残すことができた。
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縫合と切除を達成 |
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