ストーマstomaとは、孔という意味である。医学で用いる場合には、手術により腹壁に開口させた消化管もしくは尿路の出口を指す。
獣医学領域でのストーマ造設は、直腸がんなど骨盤内蔵を侵す悪性疾患に対する補助治療であるが、個人的にはより広範囲に適応できるのではないかと考えている。
この間、犬よりも管理が難しい猫ちゃんでストーマ造設を行ったが、その後も、徐々に管理に慣れてきて順調だと聞いた。患者さんごとに注意深く適応を検討し、手術における微調整、術後の丁寧なケアにより、比較的受け入れやすいものになってきたと思う。
これまで管理が難しいという印象から敬遠されることが多かったが、手術方法の改良により今後ますます管理は改善するだろう。高齢化した犬や猫が増えている。今後は人のように癌に対しても積極的な治療が行われ、オストメイトとして長生きする犬や猫たちが増えるのではないだろうか。
2017年10月8日に大腸が壊死した子猫に人口肛門の手術をしました。ストーマ増設とはどんな治療ですか?ご教授頂けたら幸いです。
返信削除何卒、宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。人工肛門とストーマは同義と思います。写真の猫さんは直腸狭窄の成猫で正常部位にストーマ(人工肛門)開口できませんでしたので、左側腹部にストーマを造設しました。
返信削除17歳になる高齢猫ですが、腸がヘルニアのため自力で排便できません。現在は週に一度のペースで獣医師に排便をしてもらっていますが、腸が壊れてしまいそうで心配です。高齢ですので手術はさせたくないのですが、何か良い案が有りましたら教えて頂きたく、よろしくお願いいたします。
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