2015/03/08

胆嚢粘液嚢腫

胆嚢の不思議については前回話した(胆嚢摘出)。粘液嚢腫は閉塞→貯留という単純な問題ではないようだ。どうして過剰な粘液産生のスイッチが入ってしまうのだろうか。

胆嚢を肝臓から丁寧に剥離する
今回の症例は、より慢性重度であり、破裂こそ殆どなかったものの、切除範囲の決定にしばしの躊躇せざるを得なかった。
粘液貯留はすでに胆嚢管を越え、内側右葉肝管まで閉塞させていた。やむを得ず切開し、肝管内洗浄。おそらくメインの肝管はすでに機能しておらず、他の葉へのシャントが形成されているのだろう。肝管内の胆管上皮も壊死のためか変色していたため、裂開をさけるため切除とした。

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